豊丘中学校3年生75人が25日、豊丘村役場の議場を使って模擬議会を体験した。男女5人による一般質問では、2027年開通予定のリニア中央新幹線を見据えた提案もあった。
中学3年生を対象にした模擬議会は1989(平成元)年に始まり23回目。
一般質問をした5人は、いずれも緊張した表情を見せながらも、質問に立つとはきはき発言していた。5人以外の生徒は傍聴席などから質疑を見守った。
質問した生徒の一人は、リニア中央新幹線の開通を踏まえた村の将来像を思い描いた上で、滞在型市民農園「クラインガルテン」の建設を提案。「わたしの好きな豊丘の農村風景を守りながら、遊休地の有効活用や都市住民との交流にもつながる」などとした。下平喜隆村長は「検討していきたい」と答弁した。
このほか、村が管理する旧東洋大セミナーハウス(神稲)を含めた高台の利用や花を絡めた村づくりを提案したり、街灯設置を要望。災害時の緊急通報システムについての要望もあった。
また下平村長はリニア中央新幹線に触れ「開通に向けてこれから村として何をするべきだと思うか、開通後にどんな村の姿を望むか」と、質問を生徒たちに投げかけた。