豊丘中学校3年生が村政など村の課題について村長らに質問する「とよおか輝丘(ききゅう)議会」が26日、村役場の議場であった。生徒68人が参加し、代表7人が質問。日頃疑問に感じていることをぶつけ、魅力ある村づくりに向けた提案もあった。
中学3年生を対象に1989(平成元)年に始まり24回目。
質問に立った生徒は緊張した表情を見せながらも、質問に立つとはきはき発言していた。質問者以外の生徒は傍聴席から質疑を見守った。
女子生徒のひとりは「普段利用している通学路の安全面に不安を感じている」といい、村道など危険箇所の改善を要望。下平喜隆村長の答弁に対し再質問し、下平村長の考えを質したりした。
別の生徒は村の奨学金制度の見直しを提案。3案を具体的に示し、このうち奨学金返済免除制度の導入に対し下平村長は「研究に値する内容」などと述べ、前向きに検討する意向を示した。
このほか森林整備、リニア中央新幹線の開通に伴う残土利用、新しい郷土食を作り全国に発信―をテーマに質問した。このうちリニアでは、残土を活用し大規模な運動公園の建設を提案。陸上競技場や野球場、サッカー場、体育館、プールなどを備え「村の発展につながる」と加えた。
また下平村長はリニアに触れ「開通に向けてこれから村として何をするべきだと思うか、開通後にどんな村の姿を望むか」と、質問を生徒たちに投げかけた。