阿南町立阿南第一中学校(下起優校長、94人)は30日、生徒会の行事として茶摘み作業を行った。この日は近くの大下条小学校3年生14人も参加。中学生に作業を教えてもらいながら茶を摘んだ。
今回作業を行ったのは、校庭周辺にある「一中茶園」と学校近くの「グリーンティースクール」の計約40アールほど。1976年から続く伝統行事。31日には敷地内の畑で梅の収穫作業も予定している。
ことしの茶は例年より10日ほど遅かったもののできは良く、昨年を0・7キロ上回る23・2キロの生茶を収穫した。収穫した茶は製茶し、全校での試飲会を行うほか、保護者などへ販売。収益は生徒会の活動費に充てる。
小学生は、町内産業の学習を兼ねて参加。茶摘みは初めてという児童がほとんどだったが、中学生に教えてもらうと、枝先から3枚の葉を数えて丁寧に摘みとっていった。
「ちょっと難しいけど楽しい」と大下条3年の男子児童(8)。阿南一中3年の男子生徒(14)は「茶摘みは他校にない行事。みんなで農作業をするのもなんかいいですね」と話していた。