阿南町富草小学校(塩澤秀彦校長、児童数61人)は14日、体験を通じて防災を学ぶ「富草防災フェス」を開いた。「自分の命は自分で考え、自分で守る」を合言葉に避難訓練や炊き出し体験などを行い、災害時の対応力を高めた。
年齢の異なる児童や消防団と関わり、体験的に学習することで暮らしの安全を守る人たちを知り、自分たちにできることや役割を考えようと実施。一昨年に「防災キャンプ」として始まり、今年は内容の充実を図りながら「防災フェス」に名称を変更した。
この日は、地震と火災の発生を想定した避難訓練からスタートした。
先月の防災訓練でグラウンド端に避難した際、桜の木があり「枝が折れて落ちてきたら危ない」と児童から声が上がったため、今回はグラウンド中央に避難した。
塩澤校長は「『自分で考える』が実践できている。とても頼もしい」と喜んだ。
炊き出し体験では、今月初めに3、4年生がレンガを積み上げて作ったかまどを使って米を炊いた。合わせてカレーを調理し、食べるための容器も牛乳パックなどで自作した。
4年生の児童の一人(9)は「かまどを作るのは難しかったけど、ちゃんと利用できて良かった。火の起こし方やご飯の炊き方などをしっかり覚え、災害が起きた時にもできるようになりたい」と話した。
◎写真説明:手づくりのかまどでお米を炊く児童ら