阿智高校の野球部と男子バスケットボール部がSNSによる情報発信を展開している。生徒に身近なSNSで発信することで活動を知ってもらい、部員の獲得につなげたい考え。応援の言葉をもらうことで選手たちの励みにもなっている。
野球部は昨年の2月に、ツイッターとインスタグラムを始めた。練習風景や大会の結果、練習試合の様子を、写真や動画で紹介している。マネージャーが撮影し、学校が管理する形で丸山智大監督(28)が文面を担当している。
丸山監督は部員獲得につながることを期待。「中学から高校への野球の継続率が低くなり、野球離れが大きくなっている」といい、「新入生が入部しようとしても体験期間が短く、活動を全部知るのは難しい。SNSで事前に知ってもらい、野球部に興味をもってもらえれば」と話した。
グラウンドに来れない保護者やOB、地域の人に活動を伝えるツールにもなっている。反響もあり、他校の保護者から声が掛かったり、県外から「後輩の頑張っている姿が見れて良かった」と連絡があったりしたという。練習試合を申し込んでくる指導者もいた。
3年の野球部主将(17)は「より多くの人に活動を伝えようと始めたが、応援のコメントを見ると、自分たちの励みになりもっと頑張ろうと思う」と話した。
男子バスケ部は6月から開始。三石洋平監督(27)は「取り組みの紹介とともに、生徒も見ているので、伝えたいことを文字に残しておけるのが良い」と話す。2年の主将(17)は「今年から生徒定員が減って部員もなかなか集まらないが、SNSで少しでも興味を持って気軽に来てほしい」と呼び掛けていた。
◎写真説明:野球部のインスタグラムの画面