根羽村の義務教育学校根羽学園の5、6年生5人は、食を通して村を知る総合学習に取り組んでいる。28日には村の農業について抱いた疑問を解決しようと、JAみなみ信州の根羽村ライスセンター事務所を訪ねた。
児童らは農事組合法人「ねばね」の副理事を務める石原理好(ただよし)さん(64)に、3つの質問を投げ掛けた。
「村ではどんな農作物を作っているか」の問いに石原さんは米やトウモロコシ、アスパラなどを挙げ、「私たちが農家のためにできることは」の質問には「給食で村産の米を食べてほしい」と回答。「村を元気にする1つの要素は農業。農業を通して、ぜひ若い人が村を活性化してほしい」と思いを語った。
6年生の男子児童(11)は「事前に電話をしたり準備をしていたから良かったし、話が分かった。これからの総合学習に生かしていきたい」と話し、4月に愛知県から転校してきた5年生の女子児童(10)は「根羽で育てているお米の種類がこんなにいっぱいあるなんて知らなかった。料理の作り方を知らないから勉強したい」と笑顔で意気込みを語った。
児童たちは学園に戻り、振り返りを行った。学んだ農作物を使って料理をすることを最終目標としている。
5、6年生担任の伊藤恵梨教諭(27)は「昨年度の総合学習はコロナの影響できちんと終わりまでできなかった。今年もどこまで進められるか分からないけれど、子どもたちの興味をサポートしてあげたい」と話した。
◎写真説明:メモを真剣に取る児童ら