飯田下伊那地域の小学校では本年度初となる運動会が29日、飯田市の丸山小学校(全校児童458人)で開かれた。新型コロナウイルス感染症対策を講じながら、表現のダンスやかけっこなどで練習の成果を発揮。応援席からは、拍手や声援が響いた。
昨年度は低学年と高学年が別日程で行ったため、全員そろっての開催は2年ぶりとなった。感染症対策として規模や時間を縮小して実施。綱引きや大玉送りなど全校競技は行わず、それぞれ短距離走と学年種目1種のみとした。
保護者の来場は1家庭1人に限定。受付で健康チェックカードの提出を求め、応援や撮影は密にならないよう呼び掛けた。
開会式で柳瀬賢司校長が「運動会楽しみですか」と問いかけると、子どもたちは「はい」と元気よく返答。柳瀬校長は3つの約束として最後まで精いっぱいやりきること、友だちを応援すること、全校スローガン「協力し元気に本気をみせる運動会」を胸に心を1つにすること―を挙げ「皆でうんと良い運動会をつくり上げよう」と呼び掛けた。
児童会本部の子どもたちは、各学年の見どころを紹介。「全員が全力で楽しめる1日にする」と意気込みを語った。
短距離走をはじめ、ペアで竹を運ぶ速さを競う3年生のバンブーリレーや、5年生の表現「丸山獅子演舞」など多彩な競技に、保護者らは大きな拍手を送っていた。
県南信教育事務所によると、1学期中の開催を予定しているのは同校のほか、根羽村の根羽学園、豊丘村の豊丘南小、豊丘北小の計3校。2学期は9月18日の24校がピークで、9月中旬から10月上旬にかけて各地で行われる予定だ。
◎写真説明:ゴール目指して全力で駆け抜ける児童