飯田下伊那地域の小中学校で6日から、3学期の始業式が順次行われている。阿南町の阿南第一中学校(田本けい子校長、生徒75人)には12日間の休みをそれぞれに過ごした生徒たちが元気に登校し、気持ちを新たに最終学期をスタートさせた。
田本校長は、新年のあいさつに続いてコロナ禍や機器の発達など時代の変化に触れ、「今描いている将来が思い通りになるとは限らないが、乗り越えなければいけない」と強調。干支「寅」にちなんで、大きな成功を得るために困難を乗り越える必要があることを例えることわざ「虎穴に入らずんば 虎子を得ず」を紹介した。「3学期はあっという間だが、1年の締めくくりとなる期間。失敗を恐れず、一日一日を大切に挑戦してみて」と話した。
2年の村松凌さん(14)は今学期から生徒会長に就任。3月に控える3年生を送る会について「先輩方が安心して卒業できるよう、全校一丸となって取り組みたい」とし「新しいことに挑戦してより良い学校を目指していきたい」と抱負を語った。
3年の松澤早桜さん(15)は「受験まであと2カ月。苦手な教科を重点的にやっていく」とし、残りの中学校生活について「大きな行事はないけれど、クラスの皆と楽しい思い出を作りたい」と話していた。
県南信教育事務所によると、飯伊の小学校は6日に4校、7日に37校、11日に2校、中学校は6日に9校、7日に12校、11日に1校が始業式を行う。
◎写真説明:阿南第一中学校の始業式