県飯田建設事務所は28、29の2日間の日程で、飯田OIDE長姫高校の生徒をインターンシップ(就業体験)で受け入れている。生徒たちは社会基盤整備や建築関係の業務などを体験し、卒業後の進路の参考にした。
建設産業の次世代を担う人づくり推進事業の一環でインターンシップを受け入れており、本年度は飯田OIDE長姫高の社会基盤工学科と建築学科の2年生計9人が参加した。
うち社会基盤工学科の3人は28日、県発注の県道飯島飯田線(切石―北方)の工事現場を訪れ、請負業者から工事概要や工事の進め方を聞いた。
トンネル内では現在中央分離帯の工事が進む。施工箇所の幅を実際に測って検査調査表に記入するなど、参加した生徒は現場監督役も体験した。生徒の一人(17)は「身近な仕事に触れることができる貴重な経験です」と話した。
県飯田建設事務所が管理する県道飯島飯田線の総延長は約22・1キロ。都市計画道路羽場大瀬木線のうち羽場―北方(延長1173メートル)は幅員22メートルの4車線道路で、街路事業の羽場―切石(同513メートル)は既に完成している。道路事業の切石―北方(同660メートル)は05年に着手し、トンネル本体の設置工事を終え本年度中の供用開始を目指す。
一方、建築学科の6人は座学や現場見学を通じ、建築物に関する許認可や住宅・建築物の耐震化の促進、県営住宅の管理、県有施設の設計などを学んだ。
◎写真説明:トンネル内で工事内容を聞く生徒