「学輪IIDA」が全体会~大学連携の成果高めよう~

学校・教育

[ 2013年 1月 30日 水曜日 15時45分 ]

 飯田市と関わりがある大学や研究者らを結び、地域と連携して課題の解決や地域振興、魅力あるまちづくりを目指す「学輪(がくりん)IIDA」の公開セッション(全体会)が26日、同市松尾代田の飯田女子短期大学で開かれた。大学の研究者や学生、住民、市職員ら約160人が参加。実践事例やプロジェクト活動の報告、討論会を通じて今後の可能性を展望した。

 学輪IIDAは2011年1月に発足した。3年目の現在、全国27大学の70人の研究者たちが参画し、飯田市内でのフィールドスタディや調査、共同研究などを繰り広げている。

 全体会の実践事例のうち、豊橋技術科学大の教授は夏に行った5日間の体験型授業の成果を報告した。学生たちが市街地の課題をとらえ、解決へのデザインを提案するもので▽短期集中▽非日常体験▽現場と密着した実践教育―のメリットを強調。「多様な分野の学生が参加すれば、もっと飯田のまちづくりに貢献できる提案が生まれる」と期待を寄せた。

 和歌山大の教授は飯田市美術博物館と取り組むデジタルプラネタリウム企画を紹介した。鑑賞者が映像を能動的に楽しめる新技術や仕掛けの数々を伝えるとともに、番組作りに住民が参加する重要性も指摘。同館で3月の公開を目指す共同制作番組「天龍峡水の旅路」の一部を例示的に流し、参加者らの興味を誘った。

 プロジェクト活動のうち、4月に飯田長姫高校と統合する飯田工業高校の後利用については、追手門学院大学社会学部の教授が「大学的機能」の視点を中心に検証状況を伝えた。

 同教授は複数の大学の協力による「共同教育課程」や「連合大学院」について解説。「(地元における)後利用の具体的な議論と検討はこれから」とした上で「地域が必要とする高等教育機関について様々な主体が協働で知恵を出し合い、検討を重ねることが必要。大学関係者も一緒になって可能性を探りたい」と支援を約束した。

 学輪IIDAの意義について牧野光朗市長は「有機的に人材を結び合い、将来的な人材育成や地域振興などの成果を上げたい。地域と大学との連携を通じて、地域づくりの可能性を広げたい」と話した。学輪IIDAは翌27日にも内部討議を開き、今後の展望を出し合った。

  

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