グリムスパンキー ニュース 2022.07.17.

グリムスパンキー

[ 2022年 7月 18日 月曜日 20時14分 ]

アルバム発売前に新曲第2弾配信!トークイベントで“語り”も披露

【取材・文:仲井勇司、illustration:Remi Matsuo】

 8月3日に6作目のオリジナルアルバム「Into The Time Hole」を発売する飯田下伊那地域出身のロックユニットGLIM SPANKY(グリムスパンキー=松尾レミ&亀本寛貴)。同アルバムの発売は5月28日に行ったワンマンコンサート「野音ライブ2022」(東京日比谷)の会場で発表されました。

 その後、公式サイトやSNS、ラジオ番組などで告知を続ける一方、アルバム収録曲から2曲の先行配信を実施。7月5、12日にはSNS「インスタグラム」のライブ配信機能を使った「インスタライブ」を行い、二人が生で視聴者に語りかける情報発信なども展開。音楽市場においてサブスクリプション(定額支払いで聞き放題となる楽曲購入方法)が主流となったいまもアルバムをCDというパッケージ形式で発売する意義を、グリムスパンキーは積極的にアピールしています。

2曲の先行配信に続いて8月に発売される最新アルバムのジャケット写真

 去る6月17日にはビートルズ研究者の藤本国彦氏が開いたライブトークイベント「ビートルズの世界 AROUND THE BEATLES 2022」(東京渋谷)に二人そろって出演。グリムスパンキーはこれまで「ビートルズから多くの影響を受けた」と発言してきましたが、演奏をせず、ひたすら藤本氏と語り合った対談は二人の「ビートルズ愛」が十分に伝わる内容。偉大な英国ロックバンドへの思いを約2時間にわたって掘り下げました。

 印象的だったのは4人組のビートルズと、コンビである自分たちを比較した部分。21年に公開されて話題となったドキュメンタリー映画「ザ・ビートルズ Get Back」では撮影当時のメンバー間のいさかいによってビートルズが解散に向かっていった様子が克明に記録されていますが、二人はこの点に言及。

松尾「4人いると曲作りで意見が割れる。ふたりの方がきっと楽です」

亀本「僕らも意見が割れた時は遠慮なく言い合うね」

松尾「私たちはきちんと説明できた方の意見が通る。とんでもないけんかにはならない。より良いものを作ろうという目標はずっと一致してるから」

亀本「言い合いになったらふざけるのも大事。それで相手が笑ったらふざけた方が勝ち。…いつも僕の勝ちなんですけど!」

 ジョークも交えながら会話の端々に信頼関係をにじませました。

ビートルズに詳しい藤本国彦さん(左)とイベントで語り合った=6月17日、東京渋谷

 同イベントの終盤は観客への感謝の言葉が。

松尾「皆さんが聞いてくださるおかげで、また私たちはアルバムを出すことができます」

亀本「サブスク全盛のこの時代に僕らの音楽をCDで買ってくださる方たちがいる。本当にありがたいこと。全力でCDに購入特典を付けます!」

 その言葉通り購入者は通常盤・初回盤と異なる写真を使用した直筆サイン入りCDジャケットを先着順で手に入れられるなど、いままでにない特典が準備されています。

 先行配信した1曲目「形ないもの」は華やかなパレード感あふれるポップナンバーでしたが、22日から配信予定の2曲目「シグナルはいらない」は切れ味鋭いロックソング。緊張感さえ漂う松尾さんのボーカルを亀本さんのエレクトロなアレンジ処理によって極めて現代的に表現しています。

 実はシグナル(=信号、サイン)という言葉が気になり、筆者から「ロシアによるウクライナ侵攻への怒りなど、何かメッセージも?」と尋ねたところ、松尾さんはいったん「特定の意味はないです」と答えた後で「もちろん現在の世情に対する様々な思いも込められています」と説明を補足。

松尾「曲の意味を限定したくない。ただ、何か感じてもらえるような言葉を探しながらこの曲を書きました」

 そして、二人の口から次のようなひと言も。

松尾「自分の全てを注いで曲とアルバムを作り上げています。もしCDで聞いてもらえるならジャケットを眺めたり、歌詞カードを読んだりしながら曲を聞いてもらいたい」

亀本「松尾さんの歌は歌詞カードで読んでも本当にかっこいい。僕も感動している」

 フジロックフェスティバル’22(新潟県、7月30日)などのイベント出演を経て、最新アルバム収録曲を披露する全国コンサートツアーは11月2日からスタート。札幌、東京、福岡など10都市で全11公演を行います。コロナ禍の落ち着きをみて再開した昨秋のツアーは8回の公演にとどまりましたが今回は公演数を増加。地元では11月27日に長野市ホクト文化ホール(中ホール)、12月3日に愛知県の名古屋市公会堂で開催されます。

  

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