リニア中央新幹線建設工事の残土運搬を巡り、松川町は来年1月から、町内を通行する残土運搬車両のモニタリング調査を行う。町内6カ所で四半期ごとに実施し、結果は町議会やJR東海に報告して必要に応じて同社に改善を求めていく。
24日の町議会全員協議会で明らかにした。
町内では先月25日から、大鹿村のリニアトンネル掘削工事で発生した残土の伊那市への運搬がスタート。往路は中央道松川IC、復路は国道153号経由で町内を通行している。1日の運搬車両の通行台数は、来年3月末まで片道約50台、4月以降は同約120台となる。
町によると、調査を行うのは国道153号上新井交差点、鶴部交差点、県道松川インター大鹿線の東浦交差点の他、的場橋と平石橋、その他任意箇所の計6カ所。
運搬台数や運転マナー、タイヤの汚れ、荷台シートの状況などについて、町職員が2人1組になり1、4、7、10月に監視を行う。
この日の全協で町は、運搬車の通行する洞新線と護岸線の改良工事費など約1億円(予定額)を含む本年度一般会計予算案を、町議会12月定例会に提出する方針を示した。