リニア中央新幹線の県内駅(飯田市上郷飯沼・座光寺)周辺整備などで移転を迫られる住民を対象に、市が整備する移転代替地について、市は決定状況をまとめた。上郷の「丹保・北条」、座光寺の「唐沢・宮の前」と「共和」の計3地区あり、宅地造成と農地を合わせた91区画のうち決定区画は69区画。75%に及び、残りの未決定22区画については「移転者へ直接あっ旋する」とする。
宅地造成は市が行い、希望者に売却、分譲する。
移転決定者を事業別にみると、JR東海が整備するリニア本線関連は21人、市が進める駅周辺整備関連は16人。県が進める国道153号、県道座光寺上郷道路、県道市場桜町線は計15人となっている。
区画決定数のうち丹保・北条地区は3次募集まで行い、全73区画のうち58区画が決定した。未決定は15区画。唐沢・宮の前は4区画の農地を含めた全10区画のうち7区画、共和地区は全8地区のうち4区画がそれぞれ決定している。
丹保・北条地区の3次募集について、リニア用地課によると第1希望の延べ申し込み区画数は7区画あり、うち1区画が重複。代替地の調整を図ったところ、2人のうち1人が代替地登録地へ移転することになったため申し込みを辞退した。
駅周辺整備やリニア本線、関連道路建設などで移転対象となるのは190世帯。