リニア松川工区 工事計画を変更

リニア中央新幹線

[ 2021年 7月 15日 木曜日 15時35分 ]

 飯田市内のリニア中央新幹線中央アルプストンネル松川工区(4.9キロ)を巡り、JR東海は14日、斜坑(工事用トンネル)を設置してトンネル掘削する方針を明らかにした。当初は中央アルプストンネルの本坑からの掘削を計画していたが、新たに施工ヤードに工事用トンネル坑口を設けて掘り進めることに変更。準備工事の遅れによって工期は1年4カ月延びる見通し。

 リニア中央新幹線建設促進県協議会の総会後の工事進ちょくに関する説明の中で言及した。JR東海の古谷佳久担当部長は「急峻なことは分かっていたものの想定したよりも地表面がもろく、斜坑を入れて法面工事をしっかり行いながら工事を進めたい」と話した。

 工事計画の一部変更に伴って松川橋りょう工事との並行作業が可能になり、工事期間を短縮できるとみる。工事用トンネルは工事完了後に閉塞する。

 見直し後の工事計画によると、今夏に工事用トンネルの掘削工事に着手し、2022年度の本坑トンネル掘削着手を目指している。

 工事計画見直し後の工事用車両の運行台数は1日最大270台(片道)で、計画の見直し前と変わらない。残土と資機材の運搬が主で、ピーク値は資機材が60台、残土が210台。

 松川工区はJRの委託で鉄道建設・運輸施設整備支援機構が担い、戸田建設・あおみ建設・矢作建設工業の共同企業体(JV)が施工。松川坑口から西方向へ山岳のNATM(ナトム)工法で掘る。

 本坑は幅13メートル、高さ8メートルの計画で、掘削断面積は約100平方メートル。最大土被りは坑口の西約3.2キロの地点で約600メートル。中央アルプストンネルの工期は2026年9月まで。

  

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