リニア中央新幹線関連のボーリング調査のための作業が9日までに、飯田市上郷黒田の黒田人形浄瑠璃伝承館敷地内で始まった。
設置場所は伝承館南西にある人形などがしまってある土蔵前で、これまでは臨時駐車場として使われていた。9日から担当業者が資機材を運び込み、防音シートで四方を囲みながら高さ約10メートルほどの3本支柱を組むなど準備を進めている。
関係者によると、約2カ月間かけて地下約100メートルまで掘って地質を調べる。
今月4日には、調査関係者や担当業者、伝承館の土地と建物を所有する飯田市、伝承館を使用・管理する黒田人形保存会員らが、現地で調査実施場所の位置を確認しており、ボーリング時はあまり大きな音は出ないことや、夜間、日曜日は作業を行わないといった説明があったという。
JR東海は県内の12カ所ほどでボーリング調査を実施するとしており、これまでに同市上郷黒田の野底山森林公園や豊丘村などで行っている。