リニア駅周辺整備 実施設計の検討体制示す

リニア中央新幹線

[ 2020年 3月 14日 土曜日 13時15分 ]

 飯田市上郷飯沼で進めるリニア中央新幹線県内駅周辺整備(6・5ヘクタール)について、市は13日の市議会リニア推進特別委員会で、実施設計の検討体制を示した。「次世代インフラ」「トータルデザイン」「ブランドクリエイト」の3つのプロジェクトを立ち上げ、詳細な事業の姿を描く。

 3プロジェクトのうち次世代インフラは、低炭素エネルギーシステムやエネルギーセンター、二次交通、モビリティー、地域MaaS、交通広場、交通需要予測、駐車場を含めた検討になる。

 トータルデザインの検討内容には全体デザイン監修、ランドスケープ(景観)、建築整備の事業スキーム、大屋根、植栽、グリーンインフラなどを盛り、ブランドクリエイトでは魅力発信施設の事業運営スキームや事業者の誘致・選定のほか、情報発信、ランニングコストといった検討を進める。

 リニア駅周辺整備の具体化に向けては、昨年12月までに基本設計と概要版の「飯田・リニア駅前空間デザインノート」を決定。今年から実施設計に入る。

 基本設計によると、駅のシンボルとなる木製の「大屋根」を設置し、魅力発信施設や交流広場、駐車場(当面500台程度)、多目的広場などを配置する。駅舎から南北に延びる大屋根は森をイメージし、3次元的な「樹状構造」にした。計画面積1・6ヘクタールのうち約1・1ヘクタールを開業時までに先行し、段階的に整備する。

 初期整備費は91億円。91億円のうち用地物件補償費は42億5000万円、委託費は7億4000万円、整備工事費は41億1000万円。財源として国庫補助金などを活用し、市の実質負担額は39億4000万円となる。

 整備工事費の財源の内訳は、国庫補助金が18億9000万円、地方債が20億円、一般財源が2億2000万円。市の実質負担額は17億7000万円とみて、市側はリニア中央新幹線飯田駅整備推進基金で賄う考え。用地物件補償費と委託費は地域振興基金で対応する方針。

  

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