下條でリニア残土処理地計画特別委員会

リニア中央新幹線

[ 2018年 5月 16日 水曜日 16時20分 ]

リニア残土処理地計画特別委員会

 リニア中央新幹線のトンネル掘削に伴う残土活用で、下條村は15日、道の駅以北の国道沿い谷筋に予定する埋立地と周辺区域の後利用を検討する「リニア残土処理地計画特別委員会」の初会合を村民センターで開いた。昨夏から役場内で検討を進めてきた整備計画の素案をもとにさまざまな可能性を模索し、来年1月までに意見を集約して図面化する方針だ。

 残土受け入れ場所は、同村睦沢の道の駅「信濃路下條そばの城」から火沢(ひざわ)川下流に向けた火沢地区の約800メートル区間。埋め立ての深さは15メートル~25メートルを想定し、残土を約100万立方メートル受け入れる予定で、跡地とその周辺を含めた活用方法を検討していく。

 村は昨年度、役場内部のプロジェクト会議で構想を練り、この日の特別委員会に素案とするイメージ図を公開。「地域の魅力をつなぐ・発信する新たな拠点へ」をテーマに、「郷土」と「憩い」「環境」の3つのテーマと4つのゾーンで区分けした。

 現在の道の駅の東側は「道の駅ゾーン」として温泉施設などを備える情報発信エリアとし、道の駅以北は「総合運動公園ゾーン」「花いっぱい景観ゾーン」「田舎暮らし体験ゾーン」として、地域の魅力を発信する拠点イメージを提案。全体で約9・3ヘクタールを見込んだ。

 特別委は村議や教育委、農業委、地区や地権者の代表、道の駅関係者などのほか30~40代の村民6人を公募し、計25人で構成する。冒頭、金田憲治村長は「イメージ図はあくまでもたたき台で、とらわれることなく意見を出し合ってもらいたい」と強調。「来年1月までの計4回の特別委で一つの成案としたい。一方で世の中は非常に早く動いており、必ずしも固定ではない」と述べた。

 委員からは工事の安全や環境への影響、災害についての質問があり、金田村長は「別に対策委員会を立ち上げて対応したい」と返答。「道の駅など国内の成功事例も知りたい」として先進地視察も検討する。

 特別委員会は年度内に計4回開く予定で、10月の会議で方向付け、1月の会議で意見の集約化を図る。

 公募委員の会社員川上蘭さん(30)=同村睦沢=は「観光客も訪れ、村民も楽しめるような場所になれば。自分の意見をしっかり述べていきたい」と語り、会長に就いた村松積村議長は「村民の期待に答えられるよう、多くの意見を募りたい」と話した。

 村によると、土地は村が購入する方向で地権者22人との協議を進め、全員からの了承を得た。2014年12月からJR東海による環境影響調査が進められており、残土受け入れの開始時期などは未定とした。金田村長は「周辺地域でも事業に反対意見はなく、手順をきちっと踏みながら進めていきたい」とした。

  

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