伊那谷自治体会議を開く

リニア中央新幹線

[ 2018年 10月 25日 木曜日 15時31分 ]

連携を約束する首長とフォーラム関係者

 リニア中央新幹線の効果拡大と地域振興への活用を検討している「伊那谷自治体会議」(座長・阿部守一知事)は24日、飯田市錦町のシルクホテルで会議を開いた。前段のフォーラムを踏まえ、自動運転技術の活用を見据えた検討を進める他、民間との連携による機動的な態勢を整える方向を固めた。

 会議に先立って開かれた「リニア・モビリティ革命と都市・地域フォーラム」と合同で開いた。

 冒頭にフォーラムを構成する有識者らが、リニア駅を核に、自動運転技術を生かした二次交通や地域づくりを具体化させる必要性を提言。同じ方向を探ってきた自治体からは「リニア駅と中心市街地を結ぶアクセスでも考えられる」(牧野光朗飯田市長)などの意見があり、情報提供や検討などで連携、協力することで一致した。

 フォーラム座長の伊藤滋東京大学名誉教授は「リニアは世界のどこにもない鉄道で圧倒的な勝負の鍵となる。アルプスの間にある飯田のロケーションも重要」と指摘。「周囲も大事だが、まずは飯田の街を世界で突出した景観にする必要がある」と強調した。

 民間と連携する態勢づくりは、首長たちからの要望も踏まえた。

 ▽世界とつながる国際的活動拠点▽災害時のバックアップ拠点▽都市と自然が近接する対流促進圏―などを将来像の柱とするリニアバレー構想の実現に向けて動きを加速させることが狙い。阿部知事は「次のステップに進むべき段階。地場の産業界に加え、全国や世界の知恵を結集できる態勢をつくりたい」と述べた。

 新たな枠組みにするかの是非や、具体的な態勢の方向性を幹事会で検討し、次回の会議で案を示す。

 会議では、市町村の聞き取り調査の結果を踏まえ、大都市圏に伊那谷を売り込む広域プロモーションに取り組む方針も固めた。

 飯田市が報告した「リニア駅周辺整備」の検討状況に対しては、伊那市の白鳥孝市長が、飯田線新駅を含めたビジョン提示を要望した。

 会議は飯田、伊那、駒ケ根市と、上下伊那の広域連合などで構成。首長ら各自治体の代表者らが出席した。

  

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