県は21日、リニア中央新幹線の関連道路として新設・拡幅する3路線を都市計画道路に位置付ける飯田都市計画道路の変更に向け、7月14日午後1時から県飯田合同庁舎で公聴会を開くと公告した。22日に素案の閲覧を始めた。12月下旬の決定告示を目指している。
都市計画道路は市町村などが行う都市計画と一体となって整備する道路。決定は都市計画法に基き、建設予定地には恒久的な建物が建てられないなど制限がかかる。
県が変更するのは、リニア県内駅―座光寺スマートインター間約2・9キロで新設する座光寺上郷道路、高屋交差点―座光寺交差点間約2・6キロの国道153号飯田北改良、県内駅から竜坂まで約1・4キロで計画する市場桜町線の拡幅に絡むリニア関連の新規1、変更3路線など。
すでに全区間の概略設計が整い、地元説明を終えている。
大半の区間は国道153号飯田バイパス(アップルロード)、県道飯島飯田線バイパス(フルーツライン)の既設区間とともに市街地を囲む4車線道路による環状線となる。
各路線の変更理由で県は、リニア駅へのアクセス道路としての役割や都市環状道路としての機能発揮を挙げている。
他に鼎の下山妙琴原線について、整備済みの現況の線形と整合させるため、一部区域を変更する。
あわせて飯田市も1月の都市計画道路見直し方針に基づき、2路線を変更、5路線を廃止する一部の変更を行う。
閲覧、公聴会、市町村からの意見聴取を経て計画案をまとめ、9月下旬から10月にかけて縦覧。県都市計画審議会、国土交通相本協議を経て12月下旬の決定、告示を目指す。
県は公聴会で公述する人を募集している。
素案の閲覧は7月13日まで飯田建設事務所整備課、飯田市役所建設部地域計画課、橋南公民館、座光寺、松尾、伊賀良、鼎、上郷の自治振興センターで。土日祝日を除く午前8時半から午後5時15分まで。公述の申出期間は7月6日まで。
県は22日に上郷、25日に座光寺で住民説明会を開く。
問い合わせは県飯田建設事務所整備課(電話0265・53・0451)へ。