JRと関係首長の意見交換会

リニア中央新幹線

[ 2020年 1月 15日 水曜日 15時13分 ]

 リニア中央新幹線計画を巡るJR東海と県や関係市町村長との意見交換会が14日、飯田市追手町の南信消費生活センターで開かれた。同社の宇野護副社長はトンネル掘削で発生する残土の処分について、県内約30カ所を候補地に地権者や関係機関と協議を進めていることを明らかにした。全て利用できれば県内の工事で発生する残土約980万立方メートルの8割ほどを受け入れることができるという。

 意見交換会は昨年1月以来1年ぶり5回目。飯田下伊那14市町村と上伊那郡中川村、木曽郡南木曽町の首長らが出席し、冒頭以外非公開で行った。

 冒頭あいさつで残土処分に触れた宇野副社長は、受け入れが確定している大鹿村と喬木村の計4カ所を含め、「およそ30カ所を候補地として関係者と交渉を進めている」と説明。「三六災害など大きな災害を経験している地域で、地域住民の不安も大きいと認識している。引き続き丁寧に説明を行っていく」とした。

 また、天竜川橋梁工区の天竜川橋梁(約520メートル)と喬木村阿島の高架橋(約440メートル)の新設工事について工事契約の手続きを進めていると報告。「早晩契約になり、地元への説明などを経て工事着手していく」とした。南信州新聞社が昨年末に行った取材に、同社の担当部長は「契約締結後に工事説明会を開き、非出水期の今年10月以降に河川内の工事を進めていきたい」と話している。

 県や首長らによると、意見交換では発生土や環境対策について、JR側に地元住民への丁寧な説明を求めた他、基本設計が決まった県内駅への理解と協力を求めた。

 開業スケジュールについては「2027年の開業を前提に用地の取得や周辺整備などを進めている。予定を崩さないでほしい」という声が複数あがったという。

 関係市町村長を代表し、冒頭であいさつした飯田市の牧野光朗市長は「発生土置き場の確保が最重要課題。県・市町村と連携を密にし、地権者や地域住民へのきめ細やかな配慮と責任ある対応をお願いしたい」と要望した。

 終了後、牧野市長は「座光寺区間のフード設置や観光振興などについても意見を述べた」と話した。大鹿村の柳島貞康村長は「スケジュール通りに進むよう管理してほしいと伝えた」と語った。

◎写真説明:意見交換会であいさつするJR東海の宇野副社長

  

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