JR東海、青木川工区の計画示す 環境保全、県村に提出

リニア中央新幹線

[ 2018年 10月 6日 土曜日 14時50分 ]

 リニア中央新幹線計画をめぐりJR東海は5日、大鹿村内で今月中に準備工事着手を予定している伊那山地トンネル青木川工区の環境保全計画を公表した。9月の工事説明会で示した内容をまとめ、同日、県と大鹿村に提出した。

 工区は大鹿村―豊丘村の伊那山地トンネル(15.3キロ)のうち大鹿村内で東側の約3.6キロと非常口からなる。計画書は工事概要や環境保全措置、事後調査とモニタリングの計画などをまとめた4章立てのA4判69ページ。

 計画によると、騒音対策では施工ヤードの周囲に高さ約3メートルの仮囲いを設け、進捗に応じて坑口に防音扉を設置する。

 水環境の保全では、ヤード内に濁水処理設備を設置する他、排水は集水タンクで自然由来重金属の濃度を確認し、基準を超えた場合は浄化して放流する。

 動植物保護では、計画地で分布が確認された希少猛禽類のノスリについて代替巣を設置。県のレッドデータブックで絶滅危惧IB類に指定される多年生草本のアゼナルコは移植を実施した。

 クマタカへの影響低減策として、段階的に施工規模を大きくして騒音などに慣れさせるコンディショニングも行う。

 今月から道路改良工事に着手し、来年1月ごろから非常口工事のヤード整備に入る。作業用トンネルの掘削は来年夏ごろからで、本坑の掘削開始は来年の冬ごろを予定している。

 発生する残土は65万立方メートル。仮置き後、青木川上流にある残土置き場候補地の深ケ沢(8万立方メートル)に埋めるほか村総合グラウンドの整備などにも活用する計画だが、村外への搬出を想定している大半の行き先は固まっていない。

 JRは「環境保全措置を確実に実施し、事後調査、モニタリングを通じて状況を把握することで、環境影響を回避、低減する」としている。

 同社ホームページ上で公表している。

  

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