JR東海社長と知事が会談

リニア中央新幹線

[ 2018年 3月 13日 火曜日 15時03分 ]

会談する阿部知事と柘植社長、金子副社長(左)

 リニア中央新幹線計画をめぐり、阿部守一知事とJR東海の柘植康英社長は12日、県庁で会談し、知事は昨年12月に中川村の県道で発生した崩落事故を踏まえて安全対策の徹底を求めた。昨年1、5月に続く3度目のトップ会談。知事は飯田市座光寺地区が求めている明かり区間への防音防災フード設置も要請した。

 JRからは柘植社長の他、4月に社長に昇格する金子慎副社長らが出席。冒頭以外非公開で行い、終了後に知事が取材に応じた。

 冒頭、阿部知事はリニア関連のトンネル掘削工事が影響したとみられる県道松川インター大鹿線の崩落事故に触れ、「工事の安全に万全を尽くし、地域住民の生活環境にも最大限の対応を」と要請。柘植社長は「地元の方に大変なご迷惑、ご不便を掛け、申し訳ない。原因を究明し、今後の教訓にしたい」と陳謝した。

 会談でも知事は事故に触れ、「地域住民と極力顔の見える関係を築いた上で、丁寧な対応をしてほしい」と要請した。

 県内駅の東側から天竜川までの明かり区間を半円状のコンクリート屋根で覆う「防音防災フード」の設置を求める座光寺地区の要望については、知事が地元の声を伝えた。

 知事によると、柘植社長は「沿線全体の課題でもある。しっかり検討して丁寧に対応したい」と述べたという。

 阿部知事はまた、リニア開業時の県内駅の停車本数について「上下線とも1時間に1本以上は停車本数を確保してもらいたい」と求めた。柘植社長は「開業が近くなった段階で検討する」との考えを示した。

 知事は他に、伊那谷の発展や観光振興についても協力を要請したとし、前向きな回答が得られたという。

 柘植社長は終了後「現地での体制や環境対策について考え方や取り組みを伝え、発生土置き場確定に向けた協力をお願いした」とのコメントを発表。金子副社長が社長を引き継ぐ4月以降の新体制後もトップ会談を続ける考えを示した。

  

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