大鹿リニア対策委 県道改良で県側の積極対応求める

リニア中央新幹線

[ 2015年 8月 20日 木曜日 12時28分 ]

 リニア中央新幹線建設事業について協議する「大鹿村リニア対策委員会」は18日、9回目の会合を村役場で開いた。前回に続いて県やJR東海、中部電力の担当者が出席。改良工事の開始時期を「秋ごろ」としている県道松川インター大鹿線について、JRは工事説明会を今秋に開くと報告した。対策委が全線2車線化を要望しているのに対し、改良は一部区間にとどまる見通しで、委員からは道路管理者である県側の積極的な対応を求める声が複数出た。

 県道松川インター大鹿線は、リニア建設で発生する残土の村外への運搬路となる。

 JRの計画によると、運搬を前に2本のトンネルを新設し、約650メートルにわたって拡幅する。対策委は、JRが計画する箇所以外での拡幅改良を県側に求めたが、県側は天竜川近くの渡場交差点への歩道設置に向けて測量を行うほか、山側の防災工事を進めるとの発言にとどめた。委員からは「村が長年県に要望しているが、改良は進まないのが現状。この機会に積極的に関わって」「村民の安全が今後保たれるか不安」などの声が上がった。

 県道沿いを流れる半の沢周辺(中川村)について、対策委は、発生土置き場としての利用が進むよう県の協力を要請。県側は安全上の対策が必要だとし「可否を含め関係機関と調整を行っていきたい」とした。柳島貞康村長は「ハードルが高い問題」とし、慎重な姿勢。南アルプスの残土だけでなく、2つのトンネルで発生する土を近場で利用することができ、JRの沢田尚夫担当部長は「魅力的な話だと思う」と話した。

 村などが地中化を求め、中電は架空を提案する送電線について、中電側は送電線調査範囲内での架空送電線による景観変化の資料を提示。2つのルート案とイメージ写真を示した。工程案によると、早ければ来月から現地踏査に入り、ルートを地元などと協議。その後工事調査、地質調査、環境調査、補償調査・協議を経て工事着手となる。着工の時期は2019(平成31)年下期としている。

 またJRは、今月3日に開始した村内の南アルプス新設工事の契約手続き(工事公募)について、業者との契約締結は早くても来年2月になるとの見方を示した。

 10回目の会合は9月25日に開く予定。

  

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