下條村睦沢の国道151号小松原トンネルの阿南方面側坑口近くの斜面に、かわいらしいフクジュソウの花が広がり始め、近隣住民らに春の訪れを感じさせている。
同トンネル整備に伴い移転した住宅の跡地。近くに住み、群生地の草刈りなどを行う男性によると、住宅があった当時は数株程度だったが、建物がなくなり日当たりが良くなったことなどにより、10年ほど前から一気に株数が増えたという。
近年は、3月初旬に迎える最盛期には、斜面一帯に黄色い花が咲き乱れるほどになった。向かい側からは、黄色いじゅうたんが広がったような光景を楽しむことができ、住民らの目を楽しませている。
今年は気温の低い日が多く、例年より開花が遅れ気味。12月中に顔を出したものもあったが、1月中頃から徐々に増えはじめ、2月に入ると斜面に植わる柿の木の根元を中心に咲き広がりだしたという。
男性は「柿の木の回りばかり咲いていて面白い。斜面一帯に広がるのはまだまだこれからだが、フクジュソウとともに春の近づきが感じられる」と話していた。
◎写真説明:柿の木の回りに咲くフクジュソウ