厳しい冷え込みが続く中、喬木村氏乗にある「禍誤除(かごよ)けの滝」の氷結が進み、縦長の氷柱が青白く輝いている。例年だと3月上旬ごろまで凍りついた光景を楽しむことができる。
禍誤除けの滝は、同村と飯田市上村を結ぶ三遠南信道の喬木インターから800メートルほどの奥まった場所にある落差約30メートルの瀑布。全面氷結の時期になると、村内外から多くの写真愛好家が訪れるスポットとなっている。
晴天となった22日は、結氷した滝をカメラに収めようと訪れる人の姿もあった。
かつて氏乗区では炭焼きが盛んで、矢筈峠近くの炭焼き場で作った炭を背負い村まで運んでいた。住民たちは険しく急な道の運搬で「過誤(災い)がないように」と峠道の象徴だったこの滝を禍誤除けの滝と呼んで通行の無事を願ったという。
インター付近から滝にかけては同区が遊歩道を整備しており、歩いて20分ほどで滝までたどり着ける。
◎写真説明:凍りついた「禍誤除けの滝」(22日撮影)