在コスタリカ日本大使の小松親次郎さんが6月29日、2021年の東京五輪・パラリンピックでコスタリカのホストタウンを務めた松川町を訪問し、同国オリンピック委員会などからの書簡を宮下智博町長らに手渡した。
町は、JICA研修員の受け入れをきっかけに生まれたコスタリカとの縁を生かし、2016年にホストタウンに登録。大会出場を終えた選手を迎えた昨年9月の事後交流会まで、大人も子どもも参加し、スポーツや文化など幅広い分野で同国との交流を深めてきた。
この日届けられた書簡は、サモラオリンピック委員長、ヌニェス前委員長、ロハス平和大学長からの3通。サモラ委員長は「大会期間中にいただいた心のこもったおもてなしは非常に印象深く、コスタリカ選手団全員が忘れることのできない貴重な経験の機会を与えていただいた」などとつづられていた。小松大使は「皆さんの取り組みが、いろいろな人の心を動かす素晴らしいものであったことを実感している」と話した。
宮下町長は「長い期間にわたり、子どもたちもコスタリカの皆さんと交流できたことは大きな思い出であり、大切な経験。五輪を終え一区切りとはなるものの、引き続き交流の機会を持つことができれば」と期待。小松大使は「コロナ禍でオンラインの取り組みが普及するなど可能性が広がっている。大掛かりなものでなくても、ちょっとしたアイデアを出し合っていければ」と応じた。
◎写真説明:町中央公民館で開いた書簡手交式