根羽村は10日、今年誕生した村内の新生児と両親3組に「お誕生記念プレート」を贈った。村特産の「根羽杉」を使用し、村の女性職員が考案。村役場で贈呈式を開き、大久保憲一村長がプレートを手渡し、職員全員で祝福した。
村に住所があり、婚姻届や出生届を出した人を対象に記念プレートを贈る取り組みで、村が本年度に始めた。
村住民課で窓口業務を担当している永田貴代乃さんが「結婚や誕生を祝うため、何か根羽杉を役立てられないか」と考案。根羽村森林組合が制作し、木曽の会社が文字などを焼き付けた。
誕生プレートは縦横約15センチの大きさで、「末広がり」の意味を込め八角形の形にしている。中央に赤ちゃんの写真を配置し、誕生日と時刻、身長、体重が刻まれている。えとの動物や誕生月の星座、村イメージキャラクター「ねばたん」と「スギリン」、幸せを願うコメントも入っている。
結婚記念プレートは台形の形に。安定して末永い幸せを築いてほしいとの願いを込めた。
プレートを受け取ったのは、中野の小林智雄さん(30)・あゆみさん(28)夫妻と娘の琴実ちゃん、向黒地の小笠原鉄朗さん(26)・ますみさん(32)夫妻と息子の柚希君、初入の浅井孝太さん(34)・沙希子さん(35)夫妻と息子の綾太君。
贈呈式では大久保村長がプレートを手渡し、職員が拍手で祝福した。3組は「村から祝ってもらえてうれしい」と感謝し、「記念に飾っておきたい」など喜びを語った。
永田さんは「木は年月とともに色が変わるので、プレートを見て自分の成長を感じてもらえたら」。大久保村長は「世の中に一つしかないもの。職員が考え、これから頑張る若い人に向けて根羽杉で祝い品を作れたことが良かった」と話した。
◎写真説明:お誕生記念プレートを受けとった3組の家族