泰阜村我科(がしな)地区で、軍事侵攻を受けるウクライナを支援する「平和の種プロジェクト」で配布された種から育ったヒマワリが見頃を迎えている。鮮やかな黄色の大輪の花が天竜川を見下ろすように咲き、地域住民の目を楽しませている。
同プロジェクトは、ウクライナの国花であるヒマワリを育て、収穫した種から絞った油を販売した収益を寄付することで復興を支援することが目的。飯田市の有志でつくる実行委員会が草丈が低く開花が早い品種「ジュニアスマイル」の種を希望者に配布している。
泰阜村には、ウクライナからの避難民を受け入れている高森町を通じて協力依頼があり、村に配布された約7000粒の種を我科地区住民が引き受けた。住民によると6月下旬に地区内の畑にまいたという。
このうち、天竜川に面した遊休農地約7アールでは今月10日ごろに開花。順調に成長し、高さは1・5~2メートルほどになった。管理に協力している高原保さん(67)は「ヒマワリを育てるのは初めてだったがきれいに咲いた。世の中が平和になってほしいという当たり前の思いを込めた」と話していた。
◎写真説明:泰阜村我科地区で見頃を迎えたヒマワリ