豊丘村神稲の「豊丘ダリア園」が開園し、約10アールのほ場に咲く30種余の多彩なダリアを観賞できる。
村内の花農家、片桐秀幸さんが10年ほど前から手掛けるダリア園。妻と東北旅行に出掛けた際に立ち寄ったダリア園に魅了され、「自分たちでもやってみたい」と、知人から遊休農地を借り受けて趣味で始めたという。
赤、白、紫、オレンジ、黄色と多彩な色合いが目を引く。存在感のある巨大輪、大輪の花から、かわいらしい小輪の花まで大小さまざま。花の形状も、花弁が丸みを帯びたものや細長いものとそれぞれ異なり、園全体の風景に加えて、一つ一つの花をじっくりと眺める楽しみもある。
片桐さんによると、昨冬は寒さの影響などで球根の冬越しがうまくいかなかったため、例年に比べると株数が大きく減っているという。数は減ったものの一つ一つの花はきれいに咲いており、「品種ごとに異なる花の魅力を楽しんでもらえたら」と期待した。また、「ダリアの特長は長い期間楽しめること。一番の見頃は9月、10月」と話した。
誰でも自由に観賞可能で、維持協力費200円。問い合わせは村観光協会(電話0265・49・3395)へ。
◎写真説明:開園した豊丘ダリア園