阿智村教育委員会子育て支援室は17日、同村保健センターでオンラインによる「子ども広場」を初めて開いた。幼児とその母親10組が参加し、ストレッチ体操をして画面越しに交流。子育て相談もあり、体と心をリフレッシュした。
子育て支援室は親子の遊びと交流の場として、0歳~保育園入園前の幼児を対象に、平日に同教室を開いている。今年は新型コロナウイルス感染拡大で休止に。外に出られない母親たちのため、「少しでも閉塞感を解消し、人とつながる機会をつくりたい」とオンラインによる開催を企画した。
助産師で子育てハッピーアドバイザーの宮澤恵子さんが講師となり、母親向けに肩こりや腰痛、冷えに効くストレッチ体操を伝授。参加者は宮澤さんに合わせて親子で一緒に手を動かし、間違えると笑い声が起きていた。画面越しに皆で話しながら交流し、宮澤さんは「また会えるからね」とメッセージを伝えた。
交流後は子育て相談も受けた。昨年から広場に参加できていない人もおり、参加者からは「先生や皆の顔が見れて良かった」「リフレッシュできた」などの感想が聞かれた。
宮澤さんは「皆さんの姿が見られ、声を聞きながら一緒に進められるのがライブの魅力。一方的でなく双方向のやりとりができ、新しい形になる」と振り返り、「会えなくても人とのつながりを感じることができ、心の交流ができた」と語った。「自宅からの参加なので、親子とも教室に出るよりリラックスしていた」とも話した。
同室は「直接会いに行けない中、皆さんの様子を確認できる機会にもなる。遠方でも参加できるの良い。他の講座でも広げていきたい」としている。
◎写真説明:ストレッチ体操をして交流した