国土交通省飯田国道事務所は26日、阿智村智里の智里雪寒基地で「除雪出発式」を開いた。同事務所をはじめ飯田署、除雪作業を請け負う長豊建設(飯田市座光寺)が出席。降雪時期(11月15日~4月30日)における道路交通の安全確保と、除雪作業の安全な実施に向け、関係機関が意識の共有と連携強化を図った。
同所が管轄する区間は、国道153号の根羽村と愛知県境から飯田市鼎東鼎までの約50キロと、国道474号(三遠南信自動車道)の飯田山本―飯田上久堅・喬木富田インター間と矢筈トンネルの約25キロ。
智里の他、飯田山本インターチェンジと矢筈トンネル近くに雪寒基地を設け、大型の除雪車や凍結防止剤散布車、歩道用の小型除雪機など計16台を配備する。天候予測などをもとに、降雪時や路面凍結の恐れがある時などに出動。迅速、的確な作業で道路の安全やスムーズな交通を確保する。
同事務所によると、昨季は薬剤散布車101日、除雪車52日の出動があった。11月中の出動はなかったが、今季は12日に散布車が初出動するなど、この日までに3回の出動があった。
同事務所管理第一課は「昨年よりも冷え込みが早くなっている。本格的な降雪時期に備え、交通障害や作業中の事故が発生しないよう対応していきたい」とした。
◎写真説明:出発式で除雪車両の安全点検