飯田市丸山町のかざこし子どもの森公園で26日、飲食やゲームの屋台が多数出店する「屋台フェス」があった。南信街商組合や出店者でつくる実行委員会が主催。ダンスや音楽の発表もあり、大勢の親子連れでにぎわった。
飯田りんごんの中止や市内各地の夏祭りの中止、規模縮小を受け、子どもたちにお祭り気分を味わってもらおうと企画。市商業観光課がサポートして実施した。
10台以上の屋台が園内の「風の回廊」に所狭しと並び、会場に飾られたちょうちんが祭りの雰囲気を演出した。風の回廊の中心にある「風の広場」をステージに、地域で活動するグループがダンスや太鼓を披露した。
来場者は、くじ引きや人形すくいなどのゲーム屋台、飲食屋台を巡ってお祭り気分を味わい、会場を盛り上げる発表を見て楽しんだ。
阿智村で活動するダンスグループ「GRAVITY」(グラビティー)は、園児から高校生までの約25人が練習成果を発表。そろいの衣装で息の合ったダンスを披露し、観衆を魅了した。
同園から猿庫の泉(同市上飯田)まで歩いて野だてを体験するウオーキングツアーや、公園主催の工作イベントもあった。
実行委員長を務めた街商組合の前田信二理事長は「さまざまなイベントがなくなっている中で子どもを喜ばせたい思いで開催した。大勢の人が集まり盛り上がってよかった」と話した。
同市上郷から子ども2人を連れて訪れた男性(45)は「子どもたちは食べたり遊んだりでとても楽しんでいた」。娘(5)は「チョコバナナがおいしかった」と笑顔だった。
◎写真説明:ダンスなどの発表もあり盛り上がった屋台フェス