飯田市丸山町の総合公園「平成記念かざこし子どもの森公園」が、2002年4月27日の開園から20周年の節目を迎えた。5月1日には園内で記念式典を開催。整備までの経過を振り返り、関係者らが多世代に愛され続ける運営・管理を誓った。
記念式典は公園事務局が主催。風の回廊の一角で開き、利用中の親子連れらも参加した。
あいさつで飯田市の高田修副市長は、全国20カ所が選定された旧建設省の「平成記念子供の森公園」として指定され、1992年から10年間をかけて計画・整備された概要を説明。「21世紀を担う子どもたちの健やかな成長に資する活動をする」との理念をあらためて強調し、「今後も市民に愛される施設であり続けられるよう環境整備に努める」と語った。
降雨が始まる前の午前は親子連れでにぎわい、記念品や風船が配布された。
公園は移転した旧飯田工業高校跡地に整備された。遊具のほか、園内を拠点にする南信州飯田おもしろ科学工房の理科実験ミュージアム、「食」「木」「土」の各工房を利用する多彩な体験教室もあり、幅広い層に親しまれている。
20周年を記念して「子どもの森絵画展」と「公園の思い出写真展」を園内「なかまの館」で開催中。絵画展では「わたしの元気のもと」をテーマに子どもたちの作品約90点を展示。写真展ではSNSで募った作品を中心に、開園以来撮影されてきた園内の写真約300枚が並んでいる。今月末までの予定。
テックレンジャー始動
ショーで子どもを魅了
20周年の記念イベントには、飯田OIDE長姫高校コンピュータ制御部の「高校戦隊テックレンジャー」が登場。ショーを繰り広げたり、子どもたちの握手や撮影に応じたりして盛り上げた。
本年度の初ステージで、新入生5人を迎えてパワーアップ。巨大風船を割ったり、トイレットペーパーを噴出したり、ドローンを飛ばしたりと科学技術を組み合わせた多彩なショーで会場を沸かせた。
今季の始動に古瀬蒼太部長(17)は「人数が増えたので気合を入れて戦闘シーンを格好良くしたい。子どもたちに喜んでもらえたら」と決意を語っていた。
◎写真説明:盛り上がったテックレンジャーショー