１１月１０日に愛知県日進市で開かれた「第３６回引込および内線工事技能オリンピック連合大会」（中部電力主催）で飯田チームが優勝を果たした。中部電力管内５県から各県予選を勝ち抜いた１２チームが出場。３人１チームで実技と学科の課題を競い、飯田チームは両課題で他チームに大差を付けて２００７年ぶりの頂点に立った。

　南信地区の電気工事業５４社でつくる「合同会社飯田電気引込工事センター」（同市松尾上溝）が構成会社から出場者を集めて毎回挑戦している。今回出場したのは、新井電気工事（同市松尾町）の三石亮太さん（２５）、東陽興業（同市常磐町）の小林瑞季さん（２４）、土屋電気工事（同市育良町）の尾澤滉平さん（２５）の３人。

　７月からほぼ毎日３人で集まり、中部電力の指導で実技と学科のトレーニングに励んできた。９月の長野県大会では練習の成果を見せつけて優勝。連合大会に向け、さらに練習時間を増やして技術を磨いてきた。

　「他のチームとは練習量が違った」と、制限時間内に電気工事を仕上げる実技課題では、速さと正確さで他チームを圧倒。続く学科課題でも上位５人までに３人とも入る強さを見せた。実技課題の中で評価する安全の部門でもトップだった。

　班長を務めた三石さんは「長い期間練習してきたので結果を出せてうれしい」と喜び、「指導してくれた中電さん、練習時間を与えてくれた会社など皆さんのおかげ。地域全体でつかんだ優勝だと思う」と感謝した。

　同合同会社の久保田和彦代表社員（７５）は「ここまで強かったチームは初めて。練習の中で培った技術を日々の仕事に生かし地域に貢献してほしい」と期待していた。

◎写真説明：技能オリンピックで優勝した飯田チーム（左から小林さん、三石さん、尾澤さん）