昨年4月の東京五輪聖火リレーで、県内2日目のスタート地点となった飯田市で17日、記念植樹式があった。植樹場所に三日市場の飯田運動公園マレットゴルフ場を選び、公益財団法人「日本さくらの会」(東京)から寄贈されたソメイヨシノの苗木を植え「聖火リレーの記憶を後世に」と願いを込めた。
聖火リレーに合わせ、全国に桜を植樹するプロジェクトは国会議員で運営する「さくら振興議員連盟」が日本さくらの会に提案し、全47都道府県で植樹を計画。長野県内は昨年4月に予定していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大で延期していた。
飯田運動公園マレットゴルフ場の北側に記念碑を据え、この日は記念碑前で植樹式を開いた。「飯田市コース応援・出発式」実行委員長の佐藤健市長ら関係者が集まり、約1・8メートルの苗木10本を植えた。
佐藤市長は桜の木の下で子どもたちが聖火リレーについて語り合う場面を想像した上で「咲き誇り、市民の元気にも」とあいさつ。伊賀良地区まちづくり協議会の宮下博会長は植樹の趣旨を後世に伝える責務を強調した。
市担当課によると、桜は伊賀良マレットゴルフクラブが管理する。
◎写真説明:植樹する佐藤市長ら