三遠南信道天龍峡パーキングエリア(PA)の情報発信施設に、地域の伝統工芸品「水引」で作った竜の常設展示コーナーが完成し、お披露目会が13日、現地であった。作品は新型コロナウイルスで2020年に閉店した市内の商業施設で展示されていたもので、昨年関係者から市に寄贈された。
伝統の地場産業となっている水引産業を広くPRする狙い。竜は高さ1・8メートル、全長3・6メートルで、金色の水引を中心に表現した。
竜のイメージが天龍峡とマッチするとして、市は天龍峡観光の拠点の一つとなっている天龍峡PAを展示場所に選んだ。
お披露目会には佐藤健市長や寄贈者のほか飯田水引協同組合、国土交通省飯田国道事務所、地元まちづくり委員会の関係者らが出席。あいさつに立った佐藤市長は水引の魅力を感じてもらう場所になることを願った。
天龍峡PAに立ち寄った観光客は「迫って来るようだ」と足を止めていた。
天龍峡PAの日常管理については本年度、国土交通省から市に移管されている。
◎写真説明:お披露目となった水引作品の竜