飯田市の龍江地域づくり委員会は24日、同市龍江の天竜川河川敷「水辺の楽校」で南信州龍江アウトドアフェスを開いた。昨年に続き2回目の実施で、今年は新たに熱気球を上げ、eBike(電動アシスト付きスポーツバイク)やパックラフト(折りたたみ式ゴムボート)体験、リンゴ堪能体験などを多彩に開催。晴天の下、親子連れら大勢の多くの人が訪れ、龍江の自然を楽しんだ。
今年は「アルクマ熱気球係留飛行」を初めて実施。定員200人が予約で満員となる人気だった。気球は巨大な県のマスコットキャラクター「アルクマ」をデザインし、ロープで地上とつないで30メートルの高さまで上昇。体験者は上空からの伊那谷の眺めを楽しんだ。
eBike体験では、参加者はボンシャンスサイクルベースのメンバーと一緒に、会場周辺の特設コースを軽快に走行。パックラフト体験は水辺の楽校の池で開き、親子や兄弟でボートを漕いで楽しんだ。天竜川を下るツアーも行い、川の流れの中、パックラフトで唐笠港まで下った。
りんご堪能体験では、龍江のリンゴを使った焼きりんごやジュース作りに挑戦した。南信州発のアウトドアブランド「FUTURE FOX」が出店し、飯田OIDE長姫高校の地域人教育龍江班の生徒が地元リンゴの販売などをした。
愛知県から家族5人で訪れた中学3年の女子生徒(15)は気球や自転車を体験。「龍江のホームページでイベントを知った。気球は初めてで、遠くまで見えて景色がきれいだった」と満足していた。
龍江地域づくり委員会の木下博史会長は「若者や地域住民が企画してくれた。家族連れで楽しむ姿が地域に元気を与えてくれる。南信州にはまだまだ観光の潜在力がある。自然を生かし観光で地域を盛り上げたい」と話した。
◎写真説明:eBikeの軽快な走りを体験