南信州地産地消推進協議会は22日、旅館やホテル、飲食店経営者、料理人らを対象にしたセミナー「食のアカデミー」を飯田市鼎東鼎のJAみなみ信州本所前で開いた。
食文化の伝承や伝統野菜を活用した新たなレシピ開発など、地産地消の全体的な機運醸成を図る狙い。この日は講師に鼎でフランス料理店を営む村松慶一さんを迎えた。
ウクライナ発祥の伝統料理「ボルシチ」と炊飯器を使ったローストビーフの2品について、村松さんは家庭でも調理できるレシピを紹介。地産地消にこだわる理由については「地元で取れた安全な食材であり、おいしい食材がたくさんあるから」と強調した。
海外修行を踏まえた村松さんの体験談を聞くこともでき、興味深そうに耳を傾ける参加者の姿も見られた。
推進協の事務局は「旅館やホテル、飲食店だけでなく、家庭でも地元食材の利用が進んでほしい」と願った。
JAみなみ信州の協力で、JA祭に合わせて開催した。
推進協は地産地消の流通システムを構築して好循環を加速させる目的で昨年2月に発足した。
◎写真説明:JAで開かれた食のアカデミー