飯田市と木曽郡南木曽町にまたがる大平峠「県民の森」では、モミジやカエデ、ナナカマドなどの木々が赤や黄色に染まり、まだら模様に山腹を覆っている。
同所は標高1350メートル、南アルプスの山々を望み森林浴を満喫できる県営の公園。飯田と南木曽を結ぶ県道8号沿いにあり、1981(昭和56)年に開設された。遊歩道や展望台、キャンプ場が整備され、森林レクリエーションや自然探索の場として親しまれている。
春の芽吹きから晩秋の紅葉まで楽しめることから、年間1万500人から1万8000人の入山でにぎわう。
管理する県南信州地域振興局林務課によると、今年は10日にごろに色付き始めたのを確認するなど、例年通りの紅葉具合という。高所の広葉樹はやや紅葉のピークを過ぎたものの、低所の木は「ちょうど見ごろ」といい、針葉樹は「紅葉はこれから」とした。
県民の森キャンプ場は11月20日ごろまで開放しており、アウトドアを楽しめる。問い合わせは同課(電話23・1111)へ。
◎写真説明:赤や黄に色付いた木々(県民の森キャンプ場管理棟付近、21日撮影)