飯田市の天龍峡ナイトミュージアム実行委員会は20日、今年12月から開く同イベントに向け、開催資金調達のためクラウドファンディング(CF)を開始した。10月31日まで620万円を目標に支援を募る。
天龍峡ナイトミュージアムは過去2年、観光庁から補助率100%の補助金を受けてきたが、本年度は50%の補助に。開催費用は2200万円で、半額を運営メンバーで集めることになり、新たな挑戦としてCFを活用することにした。
CFサイト「READYFOR(レディーフォー)」で募る。タイトルは「天龍峡から全国に光を!天龍峡ナイトミュージアムを継続開催したい」。支援金額は3000円から100万円までの計25コースがある。
市田柿や天龍峡産のリンゴや黒豚などを贈るコースや、ライトアップ点灯などの体験コースも用意。会場貸し切りや1日命名権もある。また、企業向けの協賛スポンサーメニューも用意した。会場の大型モニュメントに企業名が入る。
実行委員会は募集初日の20日夜、太田下広場集会場(龍江)でCF成功に向けた決起集会を開催。予想を上回る60人が参加した。総合統括プロデューサーの島田祐さん(35)は開催する意義を「知ってもらって盛り上げて稼ぐことで、天龍峡を持続可能な観光地にすること」と強調。天龍峡温泉観光協会の牧内健会長は「皆さんの人とのつながりが欠かせない」と協力を求めた。
今回の天龍峡ナイトミュージアムは12月23日から来年1月22日に開く。前回から実施時期を早めた。今回から新たに入場料を取り、スマホからのデジタルチケット制を導入する。CFを利用しない企業協賛も受け付けている。牧内会長は「コロナ禍でまだまだ苦しい状況は続いているが、皆熱を込めてイベントを企画している。ぜひ支援をお願いしたい」と呼び掛けた。
◎写真説明:決起集会でクラウドファンディング成功へ士気を高める参加者