昨年7月の豪雨で水防活動や排水活動などを通じて人命の安全確保と被害の軽減に尽力したとして、飯田市消防団(坂巻剛弘団長)が本年度の防災功労者内閣総理大臣表彰を受けることになった。内閣総理大臣表彰の受賞は2012年に続いて2度目。
昨年6月30日から7月25日にかけて被害が出た豪雨の影響で、全18分団の団員延べ733人が土のう工を用いた水防活動を展開。河川の警戒巡視や浸水家屋などの排水活動も行い、人命の安全確保と被害の軽減に貢献した。対応期間が長期にわたり、新型コロナウイルス感染症も重なって難しい対応を強いられたものの団員が一丸となって非常事態に対応した。
防災功労者内閣総理大臣表彰は、災害時の人命救助や被害の拡大防止、平時の防災思想の普及や防災体制の整備などに貢献し、功績が顕著と認める団体と個人を対象とする。本年度は個人6人と、飯田市消防団を含む38団体が受賞する。
新型コロナの感染防止対策として、表彰式は行わない。
昨年の7月豪雨を巡っては、3月に水防功労者表彰(国土交通大臣表彰)を受賞している。