橋北まちづくり委員会(藤本勝会長)はこのほど、菱田春草が生まれた飯田市仲ノ町から旧飯田測候所までの「春草通り」(市道1―99号)に、歴史的建造物などの位置を示した案内図を設置した。
春草通りを訪れる人の歴史探訪や散策の一助とし、にぎわい創出にもつなげようと、基本構想・基本計画第5分科会が中心になって計画し、仲ノ町入口にあるルーテル幼稚園のフェンスに設置した。
2年前に発行した町歩きパンフレット「春草通りを歩いてみよう」のデータを縦90センチ×横130センチに拡大してアクリル看板とし、春草生誕地公園、旧飯田測候所、柳田國男が養子に入った飯田藩士・柳田家の門、国登録有形文化財の下伊那教育会館、堀侯家臣の安東家屋敷、擬洋風建築の旧高野医院、飯田中学の寮跡地を示す白彊社(じきょうしゃ)の碑など17地点を示した。
第5分科会は、春草の没後110年特別展(9日~11月7日)と没後110年記念ウオーキング事業「春草が生きた時代」(9、10月開催)に間に合うよう準備を進めてきた。
リーダーの気賀沢公彦さん(74)は「案内図を見てくれる人は結構いてうれしい。無償設置を許可してくれたルーテル幼稚園に感謝したい」と話した。
◎写真説明:春草通りに設置された案内図