飯田市の緑ケ丘中学校技術部は、手作りの木製おもちゃを地元の保育園・幼稚園に贈る活動を行っている。12日は、3年の若林詩華副部長(15)と西澤ひなさん(14)が慈光松尾保育園(中上玲子園長・園児215人)を訪れ、5種類のおもちゃを届けた。
地域や家庭、学校へ貢献するために何かできることはないかと考えて始め、5年ほどになる。今回贈ったおもちゃは、昨年冬ごろに部員約40人で製作。同園のほか、4つの保育園・幼稚園へも届けた。
寄贈したのは、パズルと積み木、くるま、こま、回して遊ぶ観覧車。パズルのピースや観覧車に乗っている動物のマスコットなど細かいパーツは電動のこぎりで切断。子どもたちが安全に遊べるよう、角を丸くしたり、誤って飲み込まないような大きさにしたり工夫した。
受け取った保育士の久保田賢一さん(37)は「安全に遊べるよう考えてくれてうれしい。子どもたちにも思いを伝えて大切に使わせてもらう」と感謝。若林さんは「小さい子の目線に立って形や動きを工夫した。楽しんで遊んでほしい」と話していた。
◎写真説明:木製おもちゃを園児らに贈った