飯田市扇町の飯田市動物園は5日、生物供養祭を開いた。飼育員やスタッフら10人が参加。動物たちへの感謝と安らかな眠りを願った。
同園では毎年、秋の彼岸の時期に合わせて供養祭を行っている。1967(昭和42)年に建てられた園内の「動物慰霊の碑」前に集まった参加者は、野菜や果物、花を供えた。飼育員の伊藤崇さんが、昨年の供養祭後からこの日までに死んだ動物たちの名前を読み上げ、動物たちのことを思い出しながら線香を上げて碑前で手を合わせた。
同園の指定管理者「リシンク」の水野慎二社長は「動物たちが幸せに過ごせるよう、今後もスタッフ一同努めていく。どうか安らかに眠って」とあいさつ。
伊藤さんは「生まれてくる動物もいれば死んでいく動物もいる。動物たちのよりよい暮らしを願って、これからも動物たちの世話をしていく」と話していた。
◎写真説明:碑の前で手を合わせる飼育員