【飯田市】黒田大明神原の竪穴住居や出土品を見学 縄文と弥生の集落同地点に

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[ 2022年 9月 24日 土曜日 13時04分 ]

 飯田市教育委員会が昨年9月から発掘調査をしている飯田市上郷黒田の「黒田大明神原B遺跡」の現地見学会が23日にあった。約50人が訪れ、発掘された竪穴住居や出土品などを見学した。

 リニア中央新幹線県内駅へのアクセス道路である座光寺上郷道路の整備と民間開発で改変されることを受け、同会が遺跡東側の約3500平方メートルで発掘調査をしてきた。

 今回の調査地は同遺跡の集落中心部とみられ、縄文時代早期(約1万年前)から弥生時代後期(約2000年前)にかけての竪穴住居15棟の痕跡が見つかった。石製のペンダント、豆や栗とみられる炭化物、狩りに使われた落とし穴などもあった。炭化物の出土により、今後の調査によっては当時の食生活などの解明が期待できるという。

 集落の遺跡は、複数の時代の住居が同じ場所に重なり合うように発掘された。同会文化財保護活用課の春日宇光(うこう)さん(31)によると、このような事例は珍しく「日当たりが良く湧き水が近くにあること、洪水の恐れがないこと、森林へのアクセスがいいことなどが同地が居住地として選ばれた理由ではないか」と分析している。

 見学会では遺跡公開の他、特設コーナーでの出土品の展示があった。遺跡公開は雨天のため一部となったが、参加者は竪穴住居4棟を見学し、春日さんの解説を熱心に聞いていた。

 同市上郷黒田から訪れた女性(75)は「身近なところにこんなにすごい遺跡があるとは知らなかった。遺跡や土器を見て人々の暮らしを感じ取れた」と話していた。

 10月末ごろまで調査を続け、調査成果は報告書としてまとめる。出土品は市上郷考古博物館などで展示する予定だ。

◎写真説明:黒田大明神原B遺跡の見学会

  

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