30日に閉館する飯田市公民館(吾妻町)を記憶にとどめようと、飯田中央保育園(中央通り、塩澤鎮子園長)の園児たちが18、19の両日、壁をキャンバスにお絵描きを楽しんだ。
作品展と生活発表会の場として、三十数年にわたって展示室やホールを利用してきた園に「閉館前に壁を自由に使い、創作意欲を発揮してもらえたら」と公民館側から提案した試み。2階展示室1・2の壁4面を提供した。
保育士がJR飯田駅や電車、アイパーク、人形時計塔ハミングパルを描き、園児たちは電車に乗って出掛けた遠足を振り返りながら、自分の顔と名前、すべり台などを描き込んだ。
塩澤園長は「最初は『本当に描いていいの?』という顔をしていたが、描き始めたら楽しくなり、気持ちの入った絵になった。子どもを育てる大切な場であったことをあらためて感じた」と話した。
絵は30日まで自由に見られる。1階ロビーでは同日まで、一般住民が市公民館の思い出やメッセージを書いてボードに貼る企画を続けている。
◎写真説明:壁を使ってお絵描きを楽しむ園児たち