首都圏に進学した学生が無料で帰省できる「0円バス」の運行が4日から始まり、スポンサー企業となった飯田下伊那地域の2社を学生らが見学した。10日までに6便が運行する。
新宿と飯田、伊那、松本、長野をバスで結び、運賃がいらない代わりにスポンサー企業を道すがら見学する仕組み。「ふるさと信州学生Uターンプロジェクト」を展開する成迫会計グループ(松本市)の関連会社が夏休みに合わせて企画した。
初日は松本市出身の学生らが利用し、飯田市では多摩川精機を訪問。地域の経済振興に貢献するため、価値の高い製品の国内製造にこだわっていること、景気変動に強い体制が整っていることなどを聞いてから、製品展示室を見学した。
埼玉県の大学に通う3年の男子学生は製品に興味を示し「分からない分野の知らなかったことに触れる機会になった。就活の参考にしたい」と話していた。
◎写真説明:多摩川精機を見学する学生ら