南信州広域連合は8日、地元高校生が南信州の魅力を語り合う「南信州ライフ×高校生ライブ」を飯田市東和町の丘の上結いスクエアで開いた。飯田高校ギター班と飯田風越高校フォークソング部の11人が参加。下條村出身のシンガーソングライター・でこさん(30)=山梨県富士吉田市=をゲストに迎え、ライブを通して交流を深めながら飯田下伊那地域の良いところや将来について意見交換した。
移住・定住促進事業の一環。生まれ育った飯伊地域について考え、郷里への愛着を再認識する機会として初めて開催した。でこさんには年度内に「南信州の暮らし」をテーマにした楽曲の作成を依頼しており、同事業推進のための活用を目指している。
前半は、ライブを開催し参加者同士の交流を深めた。でこさんによるミニライブではオリジナル曲の「星座日記」と、飯伊地域の方言を歌詞に盛り込んだ「わしゃほのおじいま」を演奏。伸びやかな歌声に耳を傾けた。
意見交換会では、「人が温かい」「近所の人が声を掛けてくれる」など地元で暮らす良さが飛び交う一方、商業施設やライブイベントの少なさを指摘する声も。飯田風越高校2年でフォークソング部部長の羽生桜さん(17)は「暮らしやすさの中に自然が残っているところ」と南信州の魅力を挙げ「地元の良さが詰まった曲づくりにも挑戦してみたい」と話していた。
でこさんは「まずは何でも挑戦してみて」と高校生へエールを送り「南信州の良さが詰まった、幅広い世代の人たちに親しんでもらえるような曲を作りたい」と話していた。
◎写真説明:でこさんと地元の魅力について意見交換した