飯田下伊那地域で市田柿を取り扱う事業者や行政でつくる「市田柿活性化推進協議会」が、アレンジレシピを紹介する「市田柿レシピブック」を作成した。市田柿100周年記念事業の一環。知名度向上や消費拡大を目指し、県内外の売り場で配布していく。
若い世代にも楽しんで食べてもらうきっかけに―と企画。レシピブック配布とともに市田柿の特徴や生産方法などを紹介する動画(約1分30秒)も売り場で放映する。青果市場を通じて全国のスーパーや量販店での配布、放映を目指す。
長野市在住のクッキングコーディネーター浜このみさんがレシピの制作・監修を担当。ミニパイやカスタードタルトといったデザートのほか、蒸しパンや春巻きなど全12品のレシピを紹介している。
親子で簡単に作れるように―と身近な材料で気軽に挑戦できるレシピを集めた。下伊那農業高校と飯田女子短期大学の生徒・学生が考案したレシピも取り上げている。
9日にはJA職員が飯田市鼎のJA直売所「およりてふぁ~む」で来店者に配布し、紹介動画も放映。今月中旬に管内の3直売所で配布と放映を始める予定だ。
同協議会の事務局を務めるJA営農部果実柿課の米山直樹係長(37)は「簡単に挑戦できるレシピなので子どもと一緒に作ってみて」と呼び掛けている。
市田柿は2021年にその名での販売を始めてから100年を迎え、同協議会は高速バスへのラッピングやストーリーブックの作成、写真・絵画コンクールなどの100周年記念事業を展開している。
◎写真説明:JA職員が配布し、紹介動画も放映(およりてふぁ~む)