飯田職業安定協会(原勉会長)は15日、学卒地元企業就職者激励会を飯田市鼎文化センターで開いた。会場とオンラインのハイブリッド方式で、42社から169人が参加。原会長や佐藤健市長、先輩社会人らが門出を祝い、激励の言葉を贈った。
中学、高校、大学、短大、専門学校を卒業し、飯田下伊那地域の企業に就職した新社会人を対象に開き、参加方法は企業側が選択。29社100人が会場、13社69人がオンライン参加した。
原会長は「飯伊は伝統のある産業や文化が多くあるとともに先端技術の宝庫。リニア中央新幹線と三遠南信道の開通が間近に控え将来性もある。皆さんの若い感性で新時代への扉を開いてほしい」と期待を語った。
佐藤市長は「地域社会の一員となった皆さんには地域活動に積極的に参加してほしい。悩みは先輩社員や家族に相談し、周りの人への感謝の気持ちを忘れないで」と呼び掛けた。
信菱電機(同市久米)に入社した松井勇樹さん(22)が代表して答辞。「新たなスタートを切った晴れやかな気持ちと向上心を忘れずに、1日も早く会社に貢献して地域に恩返ししたい」と意気込みを語った。
先輩社会人がアドバイスする場面もあり、南信州新聞社入社4年目の横前大貴さん(25)が「失敗が自信につながることもあるので失敗を恐れないで」と助言した。
激励会は今年で64回目。新型コロナウイルス感染対策のため恒例の講演会と抽選会は行わず、式典のみとした。
◎写真説明:新社会人にエールを送った